経営者が「決められない」のは決断力の問題ではない|一人で決め続ける人のためのコーチング

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こんにちは。コーアクティブコーチの大小田です。 私は神戸と大阪で3つのジムを運営しながら、コーチとして人の変化に関わっています。 経営者として、日々こんな判断をしています。値段を上げるか。人を採るか。この事業を続けるか。 そして、その判断を相談できる相手が、社内にはいません。 今日は、同じ立場の方に向けて書きます。

最近、決めるのが遅くなっていませんか

以前なら即決していたことに、時間がかかる。 一度決めたのに、夜になってまた考え直している。 結論を先送りにして、そのこと自体がずっと頭の片隅に残っている。 もし心当たりがあるなら、それは決断力が落ちたわけではありません。 理由は、だいたい次の2つのどちらかです。

理由①:一人で決め続ける構造になっている

経営者の8割以上に、十分な相談相手がいない

中小企業の経営者・幹部を対象にした調査では、85%が「社外の相談相手が十分ではない」と回答しています。内訳は「全くいない」が28%、「多少はいるが十分ではない」が57%です。 つまり、相談相手がいないのは例外ではなく、標準です。 そして同じ調査では、相談相手が十分いる企業と全くいない企業とで、売上向上施策の成果に68.8%と17.9%という差が出ています。 これは「相談すると気が楽になる」という話ではありません。判断の質そのものが変わるという話です。

社内に相談できない理由は、能力ではなく立場

スタッフに相談できないのには、はっきりした理由があります。
  • 迷っている姿を見せると、不安にさせてしまう
  • 相手にとっては雇用そのものに関わる話になる
  • 判断の責任は、結局こちらにしかない
だから飲み込む。そして一人で考える。 これを続けていると、何が起きるか。 頭の中だけで考えが回り続けて、外に出ない状態になります。 考えは、言葉にして外に出した瞬間に整理されます。出していないものは、いつまでも同じところを回ります。「ずっと考えているのに進まない」感覚の正体は、たいていこれです。 私自身も仕事と家族の時間に悩み、「仕事を休めば売上が下がってしまう」「お客様に迷惑をかけてしまう」と家族と自分の思いを無視していた時があり苦しみましたね。

理由②:判断する「からだ」が消耗している

ここは、トレーナーでもある私が特にお伝えしたいところです。

判断は、体力を使う作業です

一日の中で、経営者は膨大な数の判断をしています。 大きな決断だけでなく、返信の言い回しひとつ、優先順位のつけ方ひとつ、すべてが判断です。 そして判断はエネルギーを消費します。 消耗した状態では、質は確実に落ちます。 夕方になると決められなくなる、という経験はないでしょうか。あれは意志の弱さではありません。

「決められない」の前に、ここを確認してください

確認する項目 崩れているとどうなるか
睡眠 新しい情報の処理が落ち、既知の選択肢に固執しやすくなる
食事の時間 血糖の変動が大きくなり、集中が途切れやすくなる
運動 思考の切り替えが利かず、同じ考えが回り続ける
一人になる時間 情報の入力ばかりで、整理の時間が取れない
厚生労働省の令和6年「労働安全衛生調査」では、仕事に関する強い不安・悩み・ストレスがある労働者は68.3%、その最多の理由は「仕事の量」で43.2%でした。従業員でこの数字です。経営者の負荷が、それより軽いということはまずありません。 私は東洋医学・薬膳の考え方も学んできましたが、そこでは思考の乱れとからだの乱れを切り離しません。 食べ方が乱れれば、判断も乱れる。当たり前のこととして扱われます。 だから私は、「決められない」というご相談を受けたとき、まず眠れているかを聞きます。 自分自身もお客様の話が頭に入って来ず、的確な答えや質問ができないこと、終わってから何お話しだったか忘れてしまうこともありました。

コンサルティングと、コーチングの違い

ここははっきりさせておきたいところです。
コンサルティング コーチング
前提 正解は外にある 答えは本人の中にある
やること 分析して、答えを提示する 問いかけて、本人の答えを引き出す
向いている場面 知識・手法が足りないとき 何をしたいかが自分でも見えないとき
数字の読み方がわからない、施策の打ち手を知りたい。それはコンサルタントの領域です。 一方で、こういうときはコーチングの領域です。
  • やるべきことはわかっているのに、動けない
  • どの選択肢も正解に見えて、決められない
  • 事業は回っているのに、これを続けたいのかわからなくなった
このとき、外から答えを渡されても、腹落ちしません。自分の中から出てきた答えでないと、人は動けないからです。

「決める」を取り戻すために

決められないときは、選択肢ではなく基準を見る

決められない多くの場合、選択肢が足りないのではなく、判断基準が言葉になっていません。 「どちらが正しいか」を考え続けても答えは出ません。 「自分は何を大事にしているのか」がはっきりすると、選択肢は勝手に減ります。 これは一人でやるのが難しい作業です。自分の前提は、自分では見えないからです。

まず、コンディションを戻す

そして、これは何度でも言います。 眠れていない状態で重要な判断をしないでください。 判断を先送りする勇気も、経営者には必要です。明日の自分のほうが、確実にいい判断をします。

私が経営者の方と関わる理由

私は、コーチングを学んだだけの人間ではありません。 3店舗を運営する一人社長として、集客も、数字も、人の問題も、今まさに引き受けています。 同時に、19年トレーナーとして人のからだを見てきました。科学的なトレーニングの知見と、東洋医学・薬膳の考え方の両方を使います。 そのうえで、コーアクティブコーチングという人を丸ごと扱う関わり方をしています。

仕事の停滞とからだの不調は、たいてい同時に来ます。

その両方を同じ場所で扱えることが、私がお役に立てる部分だと思っています。 もし今、一人で決め続けることに疲れているなら。 一度、外に出して整理する時間を取ってみてください。それだけで見え方が変わることは、本当によくあります。 体験セッションのご案内は、近日中にこのブログでお知らせします。

よくある質問

経営者が決断できなくなるのはなぜですか?

主な理由は2つです。ひとつは一人で決め続ける構造により、考えが頭の中だけで回り続けて整理されないこと。もうひとつは、判断そのものが体力を消耗する作業であり、睡眠や食事が崩れていると判断の質が落ちることです。決断力の問題ではありません。

社内に相談相手がいないのは自分だけでしょうか?

いいえ。中小企業の経営者・幹部を対象にした調査では、85%が「社外の相談相手が十分ではない」と回答しています(全くいない28%、多少はいるが十分ではない57%)。相談相手がいないのは例外ではなく標準です。

コーチングとコンサルティングはどう違いますか?

コンサルティングは分析して答えを提示するもので、知識や手法が足りないときに向いています。コーチングは問いかけて本人の答えを引き出すもので、何をしたいかが自分でも見えないときに向いています。外から渡された答えでは、人は動けないことが多いためです。

忙しくてコーチングを受ける時間が取れません

判断に迷っている時間、決めたことを何度も考え直している時間のほうが、実際には多くの時間を消費しています。整理の時間を先に取るほうが、結果として時間は増えます。

経営の知識がないコーチに相談して意味がありますか?

経営の当事者でないコーチには、判断の重さが実感として伝わりにくい面があります。私自身は3店舗を運営する一人社長として、集客・数字・人の問題を今まさに引き受けています。そのうえでコーチとして関わっています。

体験セッションのご案内

考えても答えが出ないときは、一度、外に出してみませんか。
コーアクティブコーチングの体験セッションを行っています。60分 5,500円(初回の方限定)。オンラインはメッセンジャーのビデオ通話、神戸・大阪では対面も可能です。

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