「比べるのをやめよう」がうまくいかない理由
やめようと決めるほど、意識はそこに向かう
多くの方が、まずこう考えます。 「人と比べるのをやめよう」 でも、これがなかなかうまくいきません。 理由はシンプルで、「比べない」と決めた時点で、比べるという行為に注目してしまっているからです。 「白いクマのことを考えないでください」と言われると、白いクマが浮かんでしまう。あれと同じことが起きています。 だから、「やめる」という方向で頑張るほど、しんどくなります。比べること自体は、悪いことではありません
そもそも、比べるのは人として自然な働きです。 自分が今どのあたりにいるのかを知るために、私たちは周りを見ます。それ自体は、生きていくうえで必要な機能です。 問題は、比べることではなく、比べたあとに何が起きるかのほうにあります。苦しくなる比較と、そうでない比較の違い
同じ「比べる」でも、結果はまるで違う
比べたあとに「あの人みたいになりたい」と思えるなら、それは前に進む力になります。 でも、比べたあとに「それに比べて自分は」と続くなら、そこで止まってしまいます。 この違いはどこから来るのでしょうか。 私がセッションでよく見るのは、比べている中身が「点」ではなく「まるごと」になっているケースです。- ×「あの人の発信力はすごい」→ ○ 一部分を比べている
- ×「あの人に比べて自分はダメだ」→ 人格まるごとを比べている
相手の「途中」は見えていない
もうひとつ、比較が苦しくなる大きな理由があります。 私たちが見ているのは、相手の結果だけだということです。 投稿されているのは、うまくいった瞬間です。その裏にある迷いや、やめようと思った夜や、誰にも見せていない失敗は、見えません。 そして自分については、逆のことが起きています。自分の迷いは全部知っている。 見えている相手の結果と、自分の内側を比べているのですから、勝てるはずがないんです。 これは能力の差ではなく、情報量の差です。 実際のセッションでも以前SNSからコーチングを受けてその方のキラキラに負けたままになって、小さくなってセッションに来られた方もいらっしゃいました。比べる基準を、少しだけずらしてみる
「比べるのをやめる」のが難しいなら、比べる相手を変えてみるほうが現実的です。半年前の自分と比べてみる
いちばん確実なのは、過去の自分です。 半年前のあなたは、今できていることのうち、いくつができていたでしょうか。 意外と、いろいろ変わっているはずです。ただ、変化は毎日少しずつ起きるので、自分では気づきにくいだけです。 私はジムの現場に長くいますが、からだの変化がまさにそうです。 毎日鏡を見ている本人は、なかなか気づきません。3ヶ月前の写真と並べて、はじめて「あ、変わってる」となります。 心の変化も、同じだと思っています。「なりたい」のか「うらやましい」のかを分けてみる
誰かを見てざわっとしたとき、ひとつだけ自分に聞いてみてください。「私は、あの人になりたいんだろうか?」
なりたいなら、それは進みたい方向のヒントです。 でも実際に聞いてみると、「別になりたいわけじゃない」ということも多いんです。 その場合、あなたがざわついたのは相手ではなく、自分の中の何かです。認めてもらえていない気持ちだったり、後回しにしてきた願いだったり。 比較は、そこに気づくための入り口として使うこともできます。比べてしまう日があってもいい
最後に、これだけはお伝えしたいです。 比べてしまう日は、これからもあります。 そのたびに「またやってしまった」と自分を責めていたら、比較の苦しさに、自己嫌悪の苦しさが上乗せされるだけです。 比べてしまった。ざわっとした。それでいいんです。 そのあとに、「今、私は何がほしかったんだろう」と一度だけ聞いてみる。 それができたら、その日はもう十分だと思います。よくある質問
人と比べてしまうのは、直したほうがいいことですか?
比べること自体は人として自然な働きで、直す必要はありません。問題は比べたあとに「それに比べて自分は」と自己否定へつながる場合です。比べる行為ではなく、その後の流れに目を向けてください。「比べるのをやめよう」と決めてもやめられません
「やめる」と決めた時点で、比べるという行為に意識が向いてしまうためです。やめようとするより、比べる相手を「半年前の自分」に変えるほうが現実的です。SNSを見るとつらくなります。見ないほうがいいですか?
見る時間を減らすのは有効ですが、根本の解決にはなりません。SNSに映っているのは相手の結果だけで、迷いや失敗は映っていません。一方で自分の迷いは全部知っている。この情報量の差を意識するだけでも、受け取り方が変わります。誰かをうらやましいと思う気持ちは、どう扱えばいいですか?
「私はあの人になりたいのか?」と一度聞いてみてください。なりたいなら進みたい方向のヒントです。そうでないなら、ざわつきの原因は相手ではなく自分の中にある願いや、認めてほしい気持ちであることが多いです。自分の成長に気づけません。どうすればいいですか?
変化は毎日少しずつ起きるため、自分では気づきにくいものです。半年前の自分と具体的に比べてみてください。ジムでのからだの変化も同じで、毎日鏡を見ている本人より、3ヶ月前の写真と並べたほうが変化がはっきり見えます。体験セッションのご案内
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