こんにちは。
コーアクティブコーチの大小田です。
今回は新規クライアントの初セッションをブログにまとめてみたいと思います。クライアントからのフィードバックもあって私自身もコーチングの良さを実感しました。
感情が大きく動いたコーチングセッション
頭の中が整理できず行動できなくなっていたクライアント。亡くなったお母様の遺品を整理しようと試みるもそれがストレスになり進まない、、、
そんな現状を変えたいとセッションはスタートしました。
涙が止まらない時間に、コーチとして感じたこと
お母様との関係にいつも苦労していた毎日。それがなくなってもう半年・・・
生活リズムの変化にも慣れ、整理整頓に意識が向いていたここ数ヶ月。でもいつの間にか動けなくなっている、頭が整理できずにいる自分に気がついて受けてみたくなった「コーチングセッション」
「執着」という言葉が出てきた家族関係でお母様や祖母、叔母と一族の因果がボロボロ言葉に出てきました。
その度に涙もボロボロと・・・

「家族」や「家」に大きな価値観を持っていらっしゃるように感じます。そう言われてどう感じますか?
そんな一言に思ってもいなかった感情が出てきたようでした。それを理解しよう!共感しよう!と私自身がなってしまっていたこの時、、、
今までの話を繋げてしまっている自分がいました。
入りすぎてしまった自分への気づき
今までの話をまとめてみて、そこから見える気づきを私が「思いを繋ぐ」という言葉にして出してみました。
この時は、たくさんの登場人物、時の流れ、感情などたくさんの方向に向いた話を一旦戻して整理しようとしてしまっていました。
これって実はクライアント自身が整理できるようコーチは信頼して見守るべきところだったと思います。
クライアントがゴールに近づけるよう、上手くセッションをまとめようと無意識にしてしまっていたんですね。傾聴ができていなかった場面です。。。
その後、クライアントからもやってみることの話や、私からの提案など次の行動に繋がる話をして初回セッションは終了しました。
セッションの翌日に届いた一通のメール
セッション後、自身の問いやセッションの流れを振り返り、コーチ主導になってしまったな、、、など今回は思うことが多かったセッションでした。
翌日、夜にクライアントからメールが届きました。
クライアントに起きていた本当の変化
メールには、たくさん泣いてしまってすみません。でも今日は片付けが捗りました。との文言が!
そして、自分が家族に対してこんなに拘っていると思っておらず、とても驚いたと。逆に心の縁が薄いとさえ思っていたそうです。
それがスッキリしたことで、お母様の細々とした持ち物が今までどうしても片付けられなかったのが処分できたこと、お母様がやり残した物を代わりにやらなきゃ、好きだったものを使ってあげなきゃと思い込んでいたのが、多分母はそんなこと望んでいないんじゃないかと思えたようです。
答えを渡さなくても、人は進む
メールには、一気に物事が進んだことが書いていて、思いの変化まで伝わるとても嬉しい内容でした。
コーチングの凄いところで、答えを渡さなくても、その方の在り方が変われば物事は進むということ。
今回はコーチ主導になっていた部分があり、反省するところがありましたが、クライアント自身がその後に考え、自分で行動していかれたことがすごく素敵だなと思います。
またコーチからの提案をさらに昇華してしてやっていこうと思う。そして、今までは「執着」と言われていたことが「感謝」の想いに変わっているように思うと書かれていました。
コーチングで本当に大切なこと
このメールからやはりコーチングの大切な事を改めてクライアントに教えていただきました。
まとめることより「問いを返す」こと
たくさんの話の中で、コーチが話を整理したりまとめようと、うまくセッションをまとめてしまうとクライアントの気づきをなくしてしまう事になる。
クライアント自身が気づくよう「問いを返す」ことがコーチがクライアントを信頼している事につながる。

「今の話、どこがあなたにとって一番大事ですか?」
「今日の気づきを一言で言うと??」
理解者により過ぎず、「人はもともと想像力と才知に溢れ、、欠けることの無い存在」というコーアクティブモデルに沿って関わることの重要性を改めて感じました。
立ち会うだけで起きている変化
コーチとクライアントが関わることで、実はもう変化が起こっています。
深い好奇心を持って接することで過去や未来、こだわりや思い込みを手放すことができます。
今回は、家族に対する思い込みを手放せたこと。それは「執着」と思っていたことが実は大きな「価値観」だったこと。自分の価値観に触れると本当の行動が導かれます。
コーチ自身も導こうとせず、クライアントに好奇心を向け続けることで、クライアント自身が自分を導いていく過程を見守るんだと実感しました。
今回のセッションで受け取った学び
ここまでセッションする中でクライアントの変化が楽しくなってきたこの頃、、、
いつの間にか私自身の在り方が少し変わっていることが今回の気づきです。
「うまくやろう」としなくていい
いつの間にか自分自身にコーチングを良くしたい、もっとクライアントの変化を見たい。その想いが強くなっていたように今回は思いました。
初回セッションにあたって前提条件を揃える中に、クライアントとコーチは対等であり一緒に作っていく物です。と宣言していながら、コーチの在り方が少し対等ではなかった、上手いコーチになろうとしていた自分がいました。
本当にクライアントを信じて、好奇心を当て続けたらクライアントは自ら言葉と行動、在り方が変わってくる。そこに立ち会うのがコーチングなんだと実感しました。
人は自分のタイミングで、自分の答えに辿り着く
自分一人ではわかっているようでわからなくなっていること、見えなくなっていることがあります。動き回って解決できることがあればいいですが、多くの人は、行動ができなくなりどんどん重くなってしまう。
そんな時こそ「コーチング」を実践するとき。
自分を最大限に表現する場をコーチは作ります。その時、人は自分の答えに辿り着くヒントを得たり、一気に行動に繋がることがあります。
次回以降のセッションは、このことを改めて胸に刻み、クライアントに焦点を当てたいと思っています。
このブログを読んでいるあなたへ
答えを探しすぎていませんか?
ここまでお読みただきありがとうございます。
そんなみなさんは、正解の答えを探し過ぎていませんか?
頑張り過ぎて疲れている方、頭で考え過ぎて動けない方。方向性を間違えると心も体も動こうとはしません。
正解は人によって違えば、その瞬間でも違います。自分が最も表現できる方向が正解と言えるのかもしれません。
自分も正解のコーチングを自分で作ってしまったところがありました。しかし、正解はその人にしか無いことも実感しました。
あなたの中にも、すでに答えはある
今回のセッションで「コーチングの本質」が改めて実感する事になりました。
1、人はもともと想像力と才知に溢れ、欠けるところのない存在である
2、今この瞬間から創る
3、その人全てに焦点を当てる
4、本質的な変化を呼び起こす
自分を信じて、相手を信じて、一緒に創る。
次のセッションがすでに楽しみになってきました。コーアクティブコーチングって本当に素晴らしいと実感しながらブログを終わりたいと思います。
長々とお読みいただきありがとうございました。
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